総合原価計算とは、一定期間に発生した製造原価をまとめて集計し、その期間に生産した製品に配分して単位原価を計算する方法です。同じ製品を大量・継続的に生産する食品、化学、鉄鋼、製紙などの製造業で広く利用されます。

受注や製造指図書ごとに原価を集計する個別原価計算と異なり、総合原価計算では1か月などの原価計算期間を単位として材料費や加工費を集計します。そして、期首仕掛品原価と当期製造費用を、当期の完成品と期末仕掛品に配分して完成品原価を計算します。

ここで重要となるのが、完成品換算量です。例えば、期末に100個の仕掛品があり、加工進捗度が50%であれば、加工費については完成品50個分として原価を配分します。材料が製造開始時にすべて投入される場合には、材料費と加工費で完成品換算量が異なることもあります。

総合原価計算には、同一製品を連続生産する単純総合原価計算、大きさや品質の異なる同種製品を生産する等級別総合原価計算、異なる種類の製品をグループごとに連続生産する組別総合原価計算などがあります。また、複数の工程を経て製品が完成する場合には工程別総合原価計算を採用することがあります。

総合原価計算では、期末仕掛品の数量や進捗度の見積りが棚卸資産や売上原価に直接影響します。そのため、製造現場と経理部門が連携し、仕掛品数量、材料投入時点、加工進捗度などを適切に把握することが、正確な原価計算を行ううえで重要です。

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