損益分岐点分析(以下、CVP分析)とは、「Cost(原価)」「Volume(販売量)」「Profit(利益)」の関係を分析する手法です。売上高がどの程度あれば利益が出るのか、また目標利益を達成するにはどれだけ販売する必要があるのかを把握するために利用されます。

CVP分析では、費用を変動費と固定費に分けることが基本です。変動費は販売量に応じて増減する材料費などをいい、固定費は販売量にかかわらず一定額発生する家賃や減価償却費などをいいます。

売上高から変動費を差し引いた金額を限界利益といい、売上高に対する限界利益の割合を限界利益率といいます。例えば、売上高1億円、変動費6,000万円であれば、限界利益は4,000万円、限界利益率は40%です。

この場合、固定費が3,000万円であれば、損益分岐点売上高は「固定費÷限界利益率」で計算し、7,500万円となります。売上高が7,500万円を超えれば利益が発生し、それを下回れば損失となります。

さらに、1,000万円の利益を確保したい場合には、「(固定費+目標利益)÷限界利益率」で必要売上高を計算できます。この例では、必要売上高は1億円となります。

CVP分析は、予算策定、販売価格の見直し、固定費削減、追加受注の判断、新規事業の採算検討など幅広く利用できます。ただし、売価や変動費率、固定費が一定であることを前提とした分析であるため、実務では複数のシナリオを設定して検討することが重要です。

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